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代替医療 - 補完医療 - 大阪の皮膚科医 ドクター奈津のひとりごと
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ある患者さんの話
2011年 01月 20日 (木) 20:38 | 編集
最近、患者さんに怒られることがあった。正直あんまりないことなんで、反省したり、誰かに聞いてほしい気持ちもあったり。

高齢の痴呆の母を、それなりに高齢な息子さんが連れて来られた。足の裏を痛がるという。見るが、何もない。少しタコがあるぐらいで、科学的に痛みを裏付けるものはあまり目には見えない。そしておふたり、おうちの中でのおふたりのもんわりとした空気を持ちこまれている。何かそれを見聞きしたとたん、本音を言うと私の心には絶望が起こった。
たぶん・・であるが、この方の痛みは、加齢により腎虚が起こり、足底の違和感、痛みを生じ、また運動不足や、筋肉の弱りなどで、軽い足底筋膜炎を起こすか、外反母趾やハンマートゥーで痛みがそこに・・など、頭の中ではいろんな可能性がかけめぐる。
しかし・・だ、この方の年齢、痴呆、瞬間でわかる家庭環境的に、それらが改善できる余地、努力の可能性は極めて少ないと見た。外来に連れてくることも、たぶん今日が最初で最後だろうと。
 私は、カルテのほうを見て、「タコにお薬だしとくね」と言うのがやっとだった。すると息子さんが「興味ないんやね」と私に言う。それも非常に無力げに・・
え??興味ないことないですよ。私この短い時間だけど、みなさんのこと全力でサーチして、全頭脳使ってますよ・・と思う。仕方なく「そうではないです。これこれの可能性があります。しかし、長期に漢方薬を飲んだり、リハビリに連れてきたりできますか?」「無理です」「そしたら、家で足底のマッサージをしてあげてください」 
すると、お子さんは、「痛そうでみてられへんかったんや。それを聞いたらそれでいい」と帰られた。

 茶道とは渇きを癒すもの・・と千利休さんもいわはった。 息子さんの心痛と無力感を癒してあげるべきだったのだが、私は私のどうしてあげることもできないような絶望感で、ちょっと目を伏せてしまった。
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